観覧車に乗り、前に乗った時と同じように向き合って座った。
「あれ?私高所恐怖症のはずなのになんで絶叫系平気なんだろ
ていうかなんで今平気な顔して観覧車に乗ってるんだろう」
「俺が知ったこっちゃねーよ」
卯月が笑いながら窓に目を移す。
「だよねw」
私も窓の外を見る。
あっという間に太陽は姿を消し、満月が星と共に輝きを放っている。
夜景が一望出来る。
窓の外の風景に気を取られていると、カシャとカメラの音がした。
「激写、幸せそうな睦月」
「へっ?!」
卯月が無表情で言うから一体何が起きたかわからなくなった。

