「ま、暗くなっても仕方ないか!行こう!!」 「そうだな」 観覧車の列に並んで、静かに紺色に染まった空を見つめた。 予測もしなかった。 卯月とこうやって過ごせるなんて。 正直諦めてた所もあった。 でも、今隣には卯月がいる。 「え」 「どしたの?」 卯月が携帯を見つめながら驚いている。 「い、いや…」 パチンと携帯を閉じて、卯月は列を詰めた。 「……?」 何があったのだろう……。 でも、聞き出すのは何だか失礼な気がして、止めた。