師走と未琴ちゃんと別れて、しばらく卯月とたわいのない会話をしていた。 お互い、なんとなく気まずいのに話している。 『離れたくない』 月明かりに照らされた卯月を見るだけで、胸が締め付けられるくらい恥ずかしくなる。 でも、卯月を見ていたい。 ずっとずっと、卯月の傍で寄り添っていたい。 早く帰らなきゃいけない。 さっきから親からの電話が絶え間無く来ている。 「そろそろ帰らないとやばいんじゃ…睦月?」 卯月が携帯を見る。 その姿が寂しい。