「…好きだよ、お前が」 曲に合わせて言ったのかと思った。 確かに、今うちと卯月は向かい合って夕日の射すカフェにいる。 「……返事は?」 卯月がジッと私を見つめる。 「えっ…今の歌ったんじゃ…」 「歌ってねーよ 俺は、睦月が好きなの」 卯月の目がオレンジ色だ。 「……う、うちも…卯月が好きだよ」 曲が終わって、しばしお店と私達の間に静寂が訪れた。 「……マジで?」 卯月は顔を真っ赤にして目を逸らした。 「……マジです」 つられて私も真っ赤になり、焦ってカフェオレを飲み干す。