「なにあいつら…」 卯月の目線を追うと、正樹と椿本が暴れていた。 「ちょーっ椿本!暴れんな!!」 「うるせーw」 声が駄々漏れだ。 「あのままゴンドラ落ちたりしてw」 うちは笑いながら隣のゴンドラを見ていた。 と、ゴンドラの動きが止まった。 「「えっ…」」 『只今、足の悪いお客様が乗車中です。しばらくお待ちください』 風で揺れるゴンドラ。 高さがあって、怖い。 「は、はわわ…」 うちは、少しパニックになって涙目になった。