「好きって言った後にそんなこと言うとか霜月の脳内がわからないわ」 「それはうちも思った」 うちも未琴ちゃんの隣に座る。 「でも噂が本当だったらビックリだね」 未琴ちゃんは笑いながら夕日を見つめた。 「でも有り得ないっしょ」 「いや、わからないよー?」 辺りが暗くなってきた。 未琴ちゃんと別れ、帰り道を歩く。 まさか、卯月はうちを……? 高鳴ってしまう心臓が恥ずかしかった。 こんなこと初めてなのだ。 私が人に好かれるなんて。