「そういや卯月って中学3年間、睦月のこと好きだったんだって聞いたんだよね」 霜月は木の幹をを見つめながら言った。 「は?ないでしょ」 「いや、結構本当らしい 噂で出てたもん」 「……っ」 有り得ない。 色んな意味で有り得ない。 確かに中学の時卯月と霜月は仲が良かったから信じるってことはそれくらい確実だということ。 でも……。 「霜月ってさそれ言う前に千咲に好きって伝えたんだよね?」 未琴ちゃんはベンチに座って足を組んだ。