「未琴ちゃん、今から会える?」 うちは夕日を浴びながら道を走っていた。 「いいけど、千咲なんかあったの?」 うちのただならぬ様子に未琴ちゃんはビックリしていた。 「ちょっと、話を聞いてほしくて」 未琴ちゃんは自転車ですぐ来てくれた。 「千咲、どした?」 息を切らして未琴ちゃんは自転車を止めた。 「未琴ちゃん、聞いて……?」