「怒らせちゃった…」 「未琴ちゃんは悪くないよ!」 「なんかあったの?」 卯月は少しいらついた表情で聞いた。 うちは電車での出来事をさらっと話した。 「別、水無月も睦月も悪くないじゃん 若森が勝手にいじけただけじゃん?」 椿本が軽く言った。 「まぁ、気にしないのが1番だな!」 正樹も便乗する。 「お前らはどーすんの?」 卯月が聞く。 未琴ちゃんは俯いたまま、行くよ、と呟いた。 未琴ちゃんはこういうのに敏感だから罪悪感を抱いているのだろう。