「はぁっ…」 息を吐くと真っ白になる季節になった。 父親から貰った地味なマフラーと手袋を身につけて、学校へ向かう。 教室では朝から師走と睦月が騒いでいた。 「ワハハハ何だこれー!」 「うっ煩いっ返せ!!」 最近気にしないようにしている。 俺は静かにただあいつを想うだけにしようと決めた。 気にしすぎると疲れるしな。 でも、そう決めてすぐに席替えがあり、また睦月が近くに来た。 今回は睦月が俺の後ろに来た。