「やり直し…」
霜月の言葉を遮ってチャイムが鳴った。
じゃな!と霜月は席に着いた。
「はぁ」
まぁ、付き合いたいとか思ってなかったけど、好きな人が睦月にいたなんて考えもしなかった。
胸がなんだかチクリと痛んだ。
昼休みは霜月とたわいのない話をしながら、横目で睦月と最近睦月とよく話してる若森と坂寄と師走と会話を見ていた。
部活で、師走を見ると何だかモヤモヤしてつい当たってしまったりした。
「なぁ卯月ー聞いてくれよ!睦月がさー○○っていうアニメ見ててさー」
師走の口から睦月の名前が出ただけで心が苦しくなった。
「それが?俺には関係ねぇだろ」
師走を睨みつけ、体育館を出た。

