ドッと鈍い音が体育館に響く。
「あんたが言えた口?唯香は人の実力にいちいち口出せる立場なわけ??
しゃしゃってんじゃねーよ!!
練習真面目にやれっていうならあんただってモデル辞めて真面目に卓球やれば?」
皐月はモデルの仕事もしていて、毎週2日は休んでいた。
水無月と睦月は入部してから滅多に休んだとこを見たことがない。
水無月が皐月の睦月を掴んだ手を離すと、皐月は床に座り込んだ。
「布瀬も少しは口を慎めよ
上手いからってしゃしゃって良いってルールはどこにもねぇんだよ」
水無月の目はマジだった。

