まずい!! あいつらのことだから、俺等にビビって諦めた……とか言って、気を抜いてるだろう。 そんなときに乗り込まれたら……!! 「桃香……翔太……圭吾……ちょっと、戻ってくる」 あたしは、そう言って、また狼牙の倉庫に行こうとした。 「待て!!楓」 「何一人でつっぱしっとんねん」 「あたしたちも行くわよ」 でも……みんなが危険な目に…… 「楓??あたしたちを誰だと思ってんの??」 「さっきも追い返したったやろ??」 「楓が1人で行くことを見逃すなんて、仲間のすることじゃねぇだろ」