――― 1時間後、編集部に戻る。 「あれ、もう大丈夫?」 「はい!」 首を傾げる編集長に元気良く返事を返した。 だって編集長はあの通り、女にも困ってないしモテる。 この恋愛は多分叶うことはないだろうけど。 でも、仕事の方では別だ。 期待してくれてるんだから、それに応えれるように頑張ろう。 と、いう事で頭の中でケリをつけたのだ。 想うのは自由だしね。 機嫌良く仕事を受け取る私に、編集長がまた優しく微笑んだ。