「……来い」 「え、え……っ?」 顔をあげようとした瞬間、ぐいと腕を引っ張られる。 そのまま連れていかれたのは…… 「2時間だけ許してやるから寝ろ」 女性用の仮眠室の前。 「あの…」 「昨日から仕事の効率が悪すぎんだよ」 「! すいません」 確かに、公私混同してた。見られてたんだ…… 素直に謝ると、ぽんと頭に手が乗せられる。 「起きたらちゃんとやれよ。お前には、結構期待してるからな」 「!」 小さく笑って、そのまま歩いていってしまう。