「………」 そのまま、その場にへたり込む。 あれが、朝言ってた人、だよね…… 考えて、身震いした。 触られていた所が気持ち悪い。 また零れる涙をゴシゴシと拭っていると、編集長が戻ってきた。 「大丈夫か?」 私の前に編集長がしゃがみ込んで、ぽん、と頭に手が置かれて。 また私の涙腺が緩む。 「は、い。何も……」 まだ何もされてない。編集長のお陰で。 だから、私の事よりも。