切り替えがちゃんと出来るのって、尊敬する。 私はまだまだだな…… 考えながら、一気にココアを飲み干す。 まだ少し熱くて、軽くむせながら缶を捨てた。 デスクに戻ったら、丁度梓が見直した原稿を提出していて。 「……うん、良いね」 編集長は見終わった後、梓に頷いて微笑みかける。 って、また見ちゃってるし。 私は、余計な事を考えないように仕事に打ち込んだ。 ――