ぼんやりと眺めていると、バチ、と編集長と視線が絡んだ。


うわ。



「?」


慌てて視線を逸らした視界の端で、編集長が不思議そうに、口元だけで弧を描くのがちらりと見えた。



いけないいけない。

昨日家まで送ってくれた編集長に別れ際、怪しまれるから普通に接しろ、と言われたばかりで。


……。


「呉羽さーん」



またチラリと横目で見遣った瞬間お呼びだし。


……ヤバ。