【怜夜said】
「…あ…あのっ!」
「…何?」
ただ今女子に体育館の裏に呼びだされて
「…す、好きです!付き合って下さい!」
告白されてます…。
「ごめん、俺恋愛とか興味無いんだ…。」
「…お話聞いてくれてありがとうね!じゃ!」
そういって女子は走りさっていった。
俺、女なんだけど…。
しょうがないか、この学校じゃ…俺はクールで毒舌な男って設定だし。
自分のクラス、2―3に戻ると
「また出たんだって!」
「何が?」
「百面相よ!」
「マジで?!今度は何したの?」
「麻薬組織見つけてアジトに乗り込んで、組織の奴等の意識飛ばした後警察よんだんだって!」
「凄いな~、私、百面相にあってみたい!」
「ウチもそう思う!」
何て事を女子が話してた。
百面相とは男か女かも分からず、顔も知られていない謎の人物。特長は首に巻いた太いチョーカー、仮面と紅い目。
盗まれた宝石を取り返したり、悪いグループを壊滅させたりと、義賊の様な奴。何かやる度に報道される。
噂では、百面相の出現情報が高値で取引されているとか。
世間は今、百面相に熱い。