あの日屋上で



「誰が怖いって?」



ニヤリ。

俺は不敵な笑みを浮かべる。



「き…聞こえてるじゃん!」



「だから?」



じりじりと美冬に近づいていく。



「い、意地悪!」



美冬は顔を真っ赤にさせて

俺を睨んだ。


っていうか…

その顔全然怖くないんだけど…


むしろ逆効果?


俺はゆっくりと美冬を壁まで

追い詰めていく。