キーンコーン…♪



「放課後…絶対来いよ」



それだけ言って

先生は教室を後にした。


先生が行ったのを確認した

クラスメートが騒ぎ出す。



「やっちゃったな、章♪」



この面白い物を見るような目で

近づいてきたコイツは…


本条拓也(ホンジョウタクヤ)。


唯一、俺の本性を知っている

まぁ親友というものだ。



「そうだね、どうしよう…」



普通ならタメ口で喋っても

全然問題無い奴だけど、

皆がいるこの教室ではあえて

王子の口調で言った。