どこだ…

どこだよ…

どこに居るんだよ!?

美冬っ…!



「返事してくれよ美冬!!」



………!!

屋上じゃないか…?

美冬はいつか言っていた。



『もし、あたしが何かで
 悩んだとき、屋上に行くの。
 
 中学でもそうだったんだ。
 
 屋上に行って、
 心地よい風に吹かれながら
 広い空を見るの。

 そしたらあたしの悩みなんか
 すっごく小さく思えるからね!』



走った。

ただ必死に…

美冬のことを想って…。


バンッ……!!