「追いかけて…
 何て言えばいいんだよ…?」



「ったく!世話の掛かる奴!!」



な……っ

世話の掛かるって!




「このままでいいのかよ…っ!!」




拓也が叫んだ。


このまま…?

このままでいい…?

そんなの……

言い訳ねぇだろっ!!!



俺は気付いたら

教室を飛び出し、

居場所も分からないのに

ただ全速力で走っていたんだ……