あの日屋上で



目に大粒の涙を浮かべていた。

…ごめん。



「日野…ごめんな」



「…………ッ!」



涙を流す日野を見てたら

俺は気が付いた時には

日野を抱きしめていた……



「傷つけて…ごめん……」



少し声が震えた。

腕には温もりを感じた。



「中野くん…っ」



この時俺は

とても緊張していた。


そのことをすごく覚えている………