「嘘……」 泣きそうな日野。 ごめん。 何故か日野には言いたくなって… 「本性、拓也と日野しか 知らねぇから。 絶対……言うなよ?」 「嘘でしょ…?」 もう放心状態。 何でそこまで…? 「お、王子を演じてた…? じゃあ今までの言葉も、 優しさも笑顔も… 全てっ……嘘だったの!?」 「……あぁ」 俺は静かに答えた。 「そんなの…嘘だっ! あたし、嬉しかったのに!! 馬鹿みたいじゃん…!」