あの日屋上で



「何か、ごめんね…」



「ううん、いいの。
 料理は結構得意だから。
 それに……」



……ん?



「それに?」



「そ、それに…っ中野くんに
 お…お礼しなきゃって……!!」



顔を赤くさせ、

途切れ途切れに話す日野。


やば…

それ、反則じゃね?

可愛いんだけど…



「うん…ありがとう」



いつもの王子スマイル。



「さてっ何作ろっかな♪
 中野くん何がいい?」



「……シチュー」