き、急に胸が激しく脈打って・・・

「じ・・・自分の身は自分で守れます・・・っ!///」

「あらまー顔真っ赤にしちゃって!可愛いね飛我って!」

『飛我』!?
今この人『飛我』って呼んでました!?

「な、なんで私の名前をっ!?」

私は青年の方に向いた。
って、近いーっ!!?///

「・・・飛我って近くで見るとますます美人ー!」

「じ、冗談止めて下さ―――――」





「・・・冗談じゃないって」





鋭く、なにもかも吸い込むような眼。
それと優しい微笑み。

貴方は一体誰なんですか?

「俺、飛我って超好み!清楚で天然で真面目な可愛い子」

「こ・・・っ!?///」

「あ、そうそうあと初々しいところとか♪」

し、知りませんよ!!!

と、とにかく帰らなきゃ・・・

「あ、飛我、言っとくけど帰さないよ?」

「えっ」

『帰さない』?
それは一体どういう意味ですか?





「俺、完ッ璧に飛我に惚れたから!一生守るつもり!」





守るって・・・
惚れたって・・・

「そ、そういうことは本当に好きな人に言うものですよっ!?」

「いや、だから飛我が俺の本当に好きな人」

「そんな馬鹿なっ!!」

「馬鹿じゃないよー、好きなだけだもーん」

上手く会話をしている気分になれないこの青年。
すごいマイペースさだ。

「とにかく!今日は泊まって勉強!」

「で、でも!」





「いいから!朝は俺が起こしてあげるっ」





・・・お母さん、お父さん。

こんな学校生活、私初めてです。
どうしたらこの状況、逃れられますか?