蘭ちゃんキミちゃん、それに他の子達も私のところに走ってきた。
な、なんでっ!?!?


 * * * 


  〜更衣室〜  


「にしても燕ちゃん・・・超すごかったよねっ!!」

「なんか、瞬間移動っ!?って感じ!!」

「そ、そんなことないよっ!!///」

私はネクタイをきつくしめて、ロッカーを閉じた。
二人共、お世辞が上手いんだから・・・すっごく照れちゃう!

「ら、蘭ちゃんの方がスポーツ万能だし・・・。私なんか歯が立たないっていうかっ///」

頬が熱くなってる?
私はほっぺに手をあてた。

「も〜、燕ちゃん可愛いっ!!」

「ピュア〜??」

「は、恥ずかしいから止めて止めてッ!」

「純情だねぇ♪」

「君子から、そんな燕ちゃんに質問っ!!」

「え?」

質問?
な、なんだろう。





「ズバリ!!燕ちゃん好きな人は出来た?」





ぼっかーん!!!(噴火)



突然のぶっちゃけすぎな質問に私は固まってしまった。

なにっ!?
好きな人って・・・えぇっ!?

い、言わないといけないのっ!?///

「意外とうちの学校ってイケメン多いからねぇ〜♪」

「陸上部の大翔先輩?あっ、それとも写真部の大蔵くんっ!?」

「ちょ、ちょ、ちょ・・・!!」

いっぺんに知らない名前が飛び交ってくる。
待って待って待って下さい!!



だ、誰っ?!



「あ!君子、早くしないと授業始まる!!」

「え、次ってなんだったっけ?」

「数学!!私、数学大っ嫌い〜!!」

「うげ〜っ!!」

「(・・・)」

な、なんとか話が流れたみたい・・・
私はホッとした。

危ない危ないっと。