夕暮れキャンバス







「・・・・ゆうなはさ。」




そこで春がふと足をとめた。



「・・・・?」


あたしは不思議に思って顔を上げた。








「俺の前からいきなり消えたりしないよなっ・・・?」







顔を上げたあたしの目に映ったのは


大きな目に涙を溜めて、今にも消えそうなくらい不安そうな春だった。