『おーい!!

早くしろよ、ゆーうーなー!!!』






一日の始まりを感じながら着替えてる途中に


窓の外から聞こえた大きな声。



それは紛れもなく、あたしの幼なじみの声だった。



・・・朝からなんて珍しい。



とりあえず上だけ制服を着て窓から顔を出す。




「春、黙って!!

朝からうるさい。」



それだけ言ってピシャリ、と窓を閉める。



そこそこ慌てて服を着て、

いつもよりもはやく朝食をとって

いろんなことを後回しにして、春を優先する。



だって、春を待たせてると思ったらゆっくりなんてできないし。

たとえ約束した覚えがなかったとしても。