ご褒美って…


俺が菜々子を見つめると、意味ありげに菜々子も俺を見つめ返してニコリと笑う


ヤバイ…
俺ホントにアホかも


自分が恋愛でこんなにアホになると思わなかった


だって俺
こんな一言に踊らされてもう必死になって問題を解き始めている


菜々子はそんな俺を見て満足そうに更に笑うから


また俺はアホになる



そして問題が正解して出されるご褒美が大した物じゃ無くても
俺は喜んでそれを受けとるんだ



もっと欲しいご褒美のことを隠して


一番欲しい物は絶対に手に入らない


菜々子が欲しい
菜々子が欲しい
菜々子が欲しい


我慢しなきゃいけないのに
神様はやっぱり俺に試練を与える