隣の浬世也くん〜その時彼は何を思ったか〜




俺は風呂場で色んなことを考え過ぎた結果
のぼせて、リビングでぶっ倒れていた


うう…
我ながらホントに情けない…


俺ってこんなダメな奴だったんだ


菜々子を好きになってから次々と発覚する
自分のダメな一面に苦笑する


そんな俺の顔を団扇で扇ぎながら不思議そうに見つめる菜々子


そして菜々子は何かを思い出したように再び口を開いた



「浬世也、高校どこ受けるか決めてる?」


「え?」


「考えてないなら、一緒のとこ受けない?
高校一緒とか楽しそうだもん!」



思いもしない菜々子のその提案

それいいっすね!
最高っすね!


菜々子と一緒な学校で菜々子と一緒のスクールライフ


「おう!受ける受ける!」


俺は二つ返事でOKしたけれど…


この選択が後に自分を苦しめることになるなんて
この時は知る由もなかった