菜々子はいつも通り食事の用意をしながら俺に風呂を進める
菜々子の家に時々泊まるようになってから、この家にも少しずつ俺の私物が増えていった
突然泊まるからといって何の支障もない
菜々子と二人だけの夜
今までこんなこと意識したことはなかった
むしろ、朝まで騒げる都合のいい場所だという認識しかなかった
俺は髪をガシガシと乱暴に洗いながら、自分の中の欲望を押し込める
俺は弟で
菜々子は姉で
でも俺は男で
菜々子は女で
俺は菜々子のことが好きで…
菜々子は俺のこと…
どう思ってんのかな…
「あんたバッカじゃないの!?」



