俺は気づかぬうちに

菜々子に捕まっていた




菜々子は
俺の頼れる姉貴で

可愛い妹で


とっておきの親友になった



クルクル表情の変わるトビっきりかわいい女の子



学校の女子とは違う


俺は菜々子に夢中だった



それは初めて出来た姉弟に対する感情だと思ってた


学校の女子と遊ぶのもやめて


放課後はいつも菜々子の家に入り浸る日々



菜々子かーちゃんが看護婦の夜勤でいない時は
お泊りまでしていたけれど



朝まで遊び倒すだけで別段何事もなかった