だから……
その瞬間まで。




私はお梅さんと、鴨ちゃんと
精一杯、この世界で生きるよ。




そして……その先の未来も
二人の優しさを忘れずに歩いてく。




後世の他の誰かが、
鴨ちゃんをどれだけ悪役に書き綴っても
私だけは……鴨ちゃんの本当の優しさを知ったから。







だから……その日まで。
貴方の望むままに月を語り続けるよ。








それが……私が鴨ちゃんに出来る
唯一だもの。





……月を聴かせて……




何度でも、
声を聴かせて。







その声が続く限り、
貴方の命がこの世界に留まっている証だから。