約束の大空 1 【第1幕、2幕完結】 ※ 約束の大空・2に続く




「舞?

 どうして……。
 二人は、どうして私を知ってるの?」






えっ?



小さく紡がれた舞の言葉に
私は……抱きしめた腕を解いた。






「舞?

 ……瑠花……、
 もしかして舞……記憶喪失なの?」




恐る恐る思いついた言葉を口にした。





私のその言葉に瑠花は……うんと、
ゆっくりと頷いた。






「貴女、名前は?」




顔も名前も全て知ってるのに、

舞の中に……私の記憶はない。



「ねぇ、舞。

 嘘だって言ってよ。

 なんで……なんで覚えてないの?

 私たち、友達同士じゃない?

 小さい時から、お祖父ちゃんの道場で
 剣道一緒にやってきたでしょ。

 花桜だよ。

 花桜のこと覚えてないの?」





舞の体を両手で掴みながら、
ゆさゆさとゆさぶって思いのままに叫んでいく。
 



「芹沢先生、失礼いたします。
 山波くん。落ち着きなさい」



舞に縋り付く私を、
舞から力強く引き離していく。



それと同時に……背後から、
衝撃が入って私の意識はまた落ちて行った。






……舞……。







なんで覚えてないの?