放たれた火は、
京の町を真っ赤に染め上げていく。




義兄……。





時鳥

血爾奈く声盤有明能
月与り他爾知る人ぞ那起



(ほととぎす

ちになくこえは、ありあけの

つきよりほかに、しるひとぞなき)






 

義兄……。




私、貴方の分までちゃんと生き抜いて見せるから。


私が叶えたい願いを全て叶えてその日を迎えるまで。