放たれた火は、 京の町を真っ赤に染め上げていく。 義兄……。 * 時鳥 血爾奈く声盤有明能 月与り他爾知る人ぞ那起 (ほととぎす ちになくこえは、ありあけの つきよりほかに、しるひとぞなき) * 義兄……。 私、貴方の分までちゃんと生き抜いて見せるから。 私が叶えたい願いを全て叶えてその日を迎えるまで。