約束の大空 1 【第1幕、2幕完結】 ※ 約束の大空・2に続く




深く息を吐き出してゆっくりと目を開くと、
周囲をキョロキョロと見渡す。


畳……?。


布団の上で体を起こすと体に痛みが走った。



「気がついたのか?」




襖が突然開いて、隣の部屋から入ってくる男の人。




「海岸で助けて以来
 眠り続けて……」





えっ?




海岸で助けた?
眠り続けてた?





私の前に腰をおろしてゆっくりと手を伸ばして
髪に触れる……その人。





……貴方は誰ですか?……




目覚めたところは知らない場所。




そして目の前に座ったその人のことも
私は知らない。



気が付いたらこの部屋で寝かされていた。




「名前は?」




その人に尋ねられるものの
何も思い出せない。





靄(もや)がかかったような真っ白な世界が、
私を包み込む。



何かを考えようとすると頭痛が酷くなって
両手で頭を抱え込みながら首を振る。




「おいっ。
 何やってんだ?」



その人の声が遠くで微かに聞こえた気がしながら
私の意識はまだ遠のいていった。




次に目が覚めたときも、
同じ布団の中で寝かされていた。



文机に向かって何かをしてる
背中に気が付いて、
ゆっくりと体を起こした。