『いやぁ~』





その場所は、
真っ暗な暗闇に包まれていた。





えっ?
何?





絶叫と共に倒れた私は、
恐る恐る、その目を開いた。



私に向けて流れてきた剣先の光は
すでになく、その場所には……あの斎藤一の姿。




足元には……彼が切り殺したであろう
浪人が倒れていた。







夢なのに……その人の顔だけは、
はっきりと見えた……。




どうして……貴方が?






私はその人の傍で、
ゆっくりとお腹に手を当てながら
笑いかける。




えっ?
子供でもいるの?




斎藤さんの傍には、
あの堅物の土方さんの姿。



彼もまた……
私を見て笑いかける。



何?


どうなってるの?



これは……ユメ?





それとも……
誰かの、時の記憶?