約束の大空 1 【第1幕、2幕完結】 ※ 約束の大空・2に続く



この世界に来てから、ずっと必死だった。




晋兄や義兄と一緒に居た時から今日まで。



花桜が消えて……瑠花が落ち込んで。




そんな瑠花も何時しか沖田さんと、
親しくなったみたいで次第に
私の居場所は、なくなってきた。


自分の居場所を見つけるのは、
簡単なようで、とても難しい。



どうして私は
今もこの場所に居るのだろう。



この場所から抜け出して、
晋兄や義兄たちを本当に探しに行こう。



何度も脳裏に浮かんでは、
それを否定しようとする自分も居て。



そんな決断力が覚束ない自分にも、
思うように動かせない体の怠さにもイライラして。



ただ……竹刀を手にして、
延々と素振りを続ける。




花桜が居たら打ち合いくらい出来るのに。




竹刀を振り上げて一気に振り下ろす。


勇み足から順番に
型を辿るように素振りしていく。



そんな時、花桜が帰って来たと、
屯所内がにわかに騒がしくなった。



「花桜っ」



慌てて、花桜に逢いたくて駆け出す私は
ぶつかって躓いて。





「痛ったぁーいっ!!」

「大丈夫か?
 余所見をするからだ」




ゆっくりと手を伸ばしてくれた人は、
また……いつものあの人。


斎藤さんだった。