「…クソ───眠ぃ!ファアァ…」


「じゃあな沢瀬、お先───。」


「──アァア…あっはい、お疲れ様です!」



パタン


「…マジ眠ー…てか毎日残業って暇!それもパソコンと睨めっこなんて俺に似合わねーっての。」



カチカチ…


「…でもこんな仕事で飯食ってるってのも気が退ける…──まぁ知ったこっちゃねーけど。給料も何気にいいし♪」



カチカチ

カチ…


「…あれ?メール…?──何でこんなアドレスにメール…社の誰かか?」



そう、それは



「えーっと…、“前から”─────…」



私から招いた


人生最大の



「“前から好きでした、返事は…”───────は?」



間違えてメールを送ってしまった、この人との


物語の始まりだった────。