退屈な授業が終わり、放課後部活に向かった



「あっ万里!元気──?」


「私はいつでも元気だけど…何なに?何か良いことあった?」


「んー…内緒!」


「ふーん…。あっ今日は部活短いらしいよ」



そして部活も終わり、駅前に急ぎ足


途中で携帯が鳴った


「祝詞さんかなー?」



開くとお母さんからメールで、帰りを急かす内容だった



「…まぁいっか」


祝詞さんと会うのは何気に久しぶりだから今日は断然!祝詞さん優先の私


「今日には帰るんだから…ね」


そして会社帰りの祝詞さんに手を引かれ、歩き出した



「お腹空いたー…どこ行きます?」


「…今日は家で食べない?実はまだ給料日前で…」


少し恥ずかしそうに言った



「割勘でいいっていつも言ってるのにー…でもたまにはいいですね♪」


私はお腹を擦りながら答える


「…で何を作ってくれるんですか?」


「は?逆っしょ。俺さぁ前から美の作った料理食べてみたいとか思ってたンだよね」


「…作れってことですか…?」


「うん。」



と言うことで、何故か料理を作らされる羽目になってしまった



「───祝詞さんっコショウどこですかー?」


とか言って何だかんだ真面目に作っちゃってる自分…。



「…出来た!!トマトのスープパスタっ」


「やっぱりパスタかよ(笑)でも旨そうじゃん♪」


「だって祝詞さん『アッサリしたやつがいい。』としか言わないし…それに私パスタ好きなんです!」



「知ってるー。店行くといつもパスタしか食ってないし?はいっ、いただきまーす!」