───…にしても、人のことお構い無しに毎日メールしてくるなんて…


余ほど暇な会社か、それとも…



私のことが嫌い…?



───そんな名前も何も知らない人間相手に、普通に考えてあり得ない。


それなのに、すぐそういう発想を起こす私はやっぱり何も変わってないんじゃ──…


「~~っそんなことないッ!!」



私は自分に言い聞かせるかのように叫び声を上げ、焦るかのように再び携帯を操作した。



「…よし!」



そして出来た告白メール。


これを先輩へ送れば───…



宛先は“曽野先輩”


昨日メールしたばかりだから、送受信履歴からすぐ選択できる。



「…ふぅ~…っ」


気合を入れ、送信ボタンを押した。



「…大丈夫…大丈夫…。」



とっさに作成した文章


後で読み返すのも気が乗らなかったので、自分がどんな言葉を伝えたのか────



それを、実際には“誰”に送ってしまったのかも


そして、これから起こる出来事も


まるで予想が出来なかった───…。