教室に入るとクラスの女子が集っていた



「おはよー」


一応挨拶をする。


すると、一斉にこちらを向いた



“バッ”って効果音が自然に耳に響くくらい。



「噂をすれば美ちゃんっ!」



えっ噂?!


悪い噂だったらどうしよ…



「ねぇー昨日合コンしたんでしょ?」


!!


「何で知って…るの?」


「アハハやっぱり!昨日大人数でいるの見たんだよー。それも工業の生徒だったよね?あ、いつも教室来る煩い子もいたけど」



万里のことね…。



「美ちゃんもそーゆーの行ったりするんだぁ?」


「ううんっ昨日は何と言うかちょっと…説得?させられてね。だから最初で最後だよ」


「そうなの?…あ、そっかぁ。美ちゃん彼氏いるもんねー」



「えっ?!」



それ…って、もしかして祝詞さんのこと?!



でも知ってるはずないよね…


「だって昨日も隣座ってた男の子と、先お店出てったみたいだし」



…は?


隣…ってまさか─────



ダッ


「あれ?美ちゃん?!」