「きっ…キタ…!」


独り言も片言になるほど緊張する。



全文打ち終えたメールを返し、私は恐る恐る表示を切り替える────



“こんにちは☆寒い冬にポカポカあったかい〇〇はいかが?他にも大人気〇〇が!今なら心温まる〇〇の物語も♪詳しくはhttp://…”



「…。」


──が、違った。



どこから仕入れたのか、私が変なサイトにいったのか


3ヶ月程前から…しかも同じ所からの迷惑メールが後を絶えない。



いい加減、毎日ウンザリしてる今日この頃。


そして、間もない内にもう1通新着メールが。


どうせまた期待外れな…



ピッ


『1コ上の曽野だよ↑万里って子から送ってって言われた。よろしく♪』



「…。」



今度は…


本当みたい…っ



私は突然やってきたこの幸福に、汗ばんだ手から携帯を落とした。


その衝撃で、カバーが外れ本体から電池パックが飛び出した。



それでも私は静止したまま、まるで時が止まっていた───。