「で、今日どうしたんですか?」


『いや、美が俺のこと呼んでるような気がしてさ…』


「また飲んでんですか。切りますよ?」



『待って待って…最近何も連絡とってなかったじゃん?だから…生きてるかなーて思って…』


「!私そこまで追い込まれてはないです!!」



『えっそこまで、ってことは…少しは追い込まれてるってこと?』


「…何でそんな追求してくるんですか」


『べ別に…っただ、その…何かあったンかな───て…』



この人はたまに子供だ。


「…もしかして、心配してくれて…る?」


『…まぁね。』


でも、大人だ。



「…───実は…」



私は人に何かを説明するのが苦手だ。


でもそれなりに話した結果、7分も掛かってしまった。



その間祝詞さんは、ちゃんと聞いてくれた。


『…それで、諦めようと決心したわけだ?』


「そういうことです…けど、やっぱり諦められなくて…中々。どうしようもないんです…」



『そう…気持ちの問題だね。──まぁ俺的には早いに越したことはないけどね♪』


「…(またこの人は…)」


『その内時間と一緒で、そーゆー気持ちも流れてくって。俺も彼氏として待つからさ』



そう言って切ろうとした