「───祝詞さん…私…」


『ん?』



「…ネガティブ卒業したい…っ」



私は結局、何も変わってなかったんだ。


周りの声は出来るだけ聴かないようにして

先輩との距離が少しだけ縮まって───



…それでも、私の中の内気な考え方は消滅することはなかった…



これが

現実なんだ───…



『…卒業式は俺が仕切ってやる。』



どの声もどの言葉も、嘘か本当か顔を見なきゃ分からないのに…



────だからこそ


また会いたくなってしまう…。



『次いつ会える?』



───これは私の人生。


そして、1度きりしかない人生なら



「…いつでも。」



挑戦してみよう



ひたすら前へと進む、この永い人生に向かって─────