「ちょっとなに、出て行ってよ!」 布団をめくり、力いっぱい彼の体を押す。 そんなわたしの力なんてもろともしないと、不敵に笑う忠見さん。 「パパに言いつけるわよ」 わたしの嫌がることはしない、と、その条件を武器に出す。 パパの名前を出せば、さすがの忠見さんも… 「いいのか?そうすればきっとアイツとも終わりだぞ」 「……!」 …なんてこと。 わたしの言葉に耳を貸そうとしないどころか、それを逆手にとってくる。 …一体何を考えているの、この人… 分からなさすぎて怖い。