「よかった…っ!!」



ほっとしたように、奏多も笑う。



屈託のない、無邪気な笑顔。



これからも、一番近くで見ていたい。







ずっと一緒にいよう。



いつの日かあなたがくれたこの言葉。



今度こそ、誓うよ。








「おかえり、ゆりちゃん!」


「ただいま!」





奏多との二度目のキスは、甘くて少し酸っぱい、



…まるで、オレンジのようだった。