好きとごめんのその先に



これ以上ないくらいの速さで、前へ、前へ。



足と共に鼓動までもが加速する。




「奏多っ…!」

「ゆりちゃん…っ」



わたしを待つ広い胸に飛び込んだ。




ぎゅっと抱きしめられ、わたしも腕に力を込める。




力強く、でも優しい。



他の誰よりも心地よい体温。



肌に伝わるその温もりが懐かしく、涙が滲んでしまう。